婚活の海② 1/8
。。。。。
彼が気づいたのは
妥協ではなく、
「柔軟さ」です。
オーデションの列からピックアップ
してくれた相手の求めるキャスティングに
自分が応えられるものが
どれだけあてはまっているか、
合わないところもあって当たり前、
どれだけ受け入れ、
どれだけ寄せて行けるか、
偶然のもたらす波に乗ってみよう、
もしほんのり居心地の良さを感じられたら
”まずまずの幸せ”
という着地点を見出したのですね。
人から羨ましがられる世間体、
ドラマのようなバラ色な人生、
あれもこれももっともっと欲しい、
と求め続けることは
どこまでいっても満足することが
できず、幸せ感を得られないのでは
ないのでしょうか。
”まずまずの幸せ”
をありがたいと思える人が
「幸せ上手」なのではないか、
と・・・私は、思うんです。
長い結婚生活に必要なものは
相手への思いやりと柔軟さ。
人生何がが起こるかわからない、
予定や計画なんかどんどん変わる。
こだわりにこだわっている場合じゃない
そんな場面もいくつも来るだろう。
だから、
お互いを大切に思う気持ちと
回り舞台のようにどんどん変化する
人生への柔軟さを持っていれば
なんとかやっていけるはず。
生きていく中で、結婚生活の中で
最初の条件なんか変わっていくもの
と思っていていい。
長い結婚生活を継続し、
それなりに仲良く生活している夫婦は、
「条件」「理想」なんかより
お互いの”デコボコなところ”
を許し合い、愛おしく思っているから
”まずまずの幸せ”に包まれて
生きているのよね。
婚活するあなたが
”まずまずをよしとする柔軟さ”
”デコボコの愛おしさ”
に気づいたなら
決して婚活の海で
溺れてしまうことはないでしょう。